第4章 聖痕
第32話 使い魔のルーン
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えますし、その間違った結果を人間に押し付けて来る事も有ります。
これは、良く聞かれる問い。神はサイコロを振るのか、の俺なりの答え。
そして、その神が押し付けて来ようとした事柄が気に入らないのなら、全力で否定したら良いだけです。
その一点。つまり、俺が神の行いに誤りが有ると訴え続けた時にのみ、人は神を超える事が出来ますから。
それに、俺は別に、神や、それに近い絶対の存在などに選ばれて悦に入るようなタイプの人間では有りません。
別に、選ばれたとしても、……例え、そんな妙なヤツに選ばれたとしても嬉しい訳はないでしょう。
「俺に命令が出来るのはこの世にたった一人。それは俺だけ」
俺は、俺の基本的な信条を口にする。
そう。例え神で有ろうと、王で有ろうとも、俺に命令する事が出来はしません。俺に命令出来るのは、たった一人。それは俺だけ。
タバサは……何故か、少し思い出そうとする雰囲気。
しかし、この台詞を、現在のタバサの前で口にするのは初めてのはず。
……と言う事は、矢張り、あの夢の世界のタバサは、このタバサの過去に切り離された憎悪や復讐心が作り上げた存在だったと言う事ですか。
そして、その彼女の前で語った台詞に、現在のタバサに聞き覚えが有るとすると、あの夢の世界でショゴス(仮)から切り離したシャルロットは、無事にタバサと融合したと言う事なのでしょうね。
おっと、イカン。喜ぶのは後。今は、未だやるべき事が有る。
俺は、タバサに夢の世界で繋いでいた右手をそっと差し出した。
そうして……。
「神の定めた運命とやらに逆らうには俺一人では無理や。
タバサに是非とも手伝って貰いたいんやけど……」
其処まで告げてから、ひとつため息を吐くように息を吐き、そして、こう続けた。
「俺と一緒に、このくそったれな未来を壊す手伝いをしては貰えないやろうか?」
果たして、タバサの答えは……。
まぁ、大体、想像通りの答えだったとだけ、言って置きましょうかね。
☆★☆★☆
綺麗にふたつに分けられたカードの山を両手に持ってテーブルの上に置く俺。
そして、親指とそれ以外の指を使い反らせたカードを、右のカードの山と左のカードの山が混ざり合うように落として行く。
更に、綺麗に重なったカードを、今度は少し反らしてやる要領で完全にひとつの山にする。
まぁ、所謂、リフル・シャッフルと言うやり方なのですが……。
それに、俺は、これをテーブルの上だけではなく、手の中だけで行う事も出来ますしね。
この後、2、3回、普通のシャッフル……ヒンズー・シャッフルと呼ばれる方法でシャッフルを繰り返した後、カードをそれぞれの前に滑らせて行
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