第4章 聖痕
第32話 使い魔のルーン
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先ず、少し古い話ですがネタバレについて。
何故、この『蒼き夢の果てに』内では、土くれのフーケが登場しなかったのか。
最初にも書いた通り、フーケとは、アンチ貴族の存在ですから。
つまり、何処かで、誰かが大きなミスをしない限り誕生しえない存在だと思いましたから。
自らの弟一家の誅殺を決めながら、何故かエルフを見逃すアルビオン王家や、彼らにモード家やサウスゴーダ家を襲うように命令された貴族達も、魔法に掛けられていない連中までもが、何故か命令された内容をあっさり忘れる。
更に、学院の関係者が、宝物庫の宝の内容をウワサに成る程度には、部外者に対して情報を漏らす必要が有りますから。
故に、この物語内では、ウカツな程度の低い敵は作らない、と言う前提の元、フーケは登場させなかったのです。フーケ自身がウカツで程度が低い訳では無く、彼女を作り上げた存在たちがそうだと言う事です。
次。タバサの高速詠唱について。
彼女の行っている高速詠唱は、非常に特殊な方法を使用しています。
つまり、単純に早口で呪文を唱えている訳ではない、と言う事です。
脳に長い呪文を唱えた状態を記憶させて置き、有る短いキーワードを唱える事に因って、長い呪文を唱えたのと同じ精神状態を作り上げ、魔法を発動させると言う、ほぼ、彼女以外には再現不可能な高速詠唱です。
これは、タバサの加護を担っている冥府の女神ヘカテーの影響が大きいのですが。
そして、最後。
モンモランシーの劇薬をタバサが手に取ったのは、モンモランシーの為を思ったからではなく、主人公が手に取ると思ったから。
もっとも、結果的には同じような結末に至ったのですが。
笑える結果を求めるのなら、劇薬を口にしても平気だったタバサを見て、その他の全員が飲んでひっくり返る、と言う展開だと思うのですが、流石に、ここまで危険な描写の液体をタバサが飲む事を主人公が容認するとは思えませんでしたから。
それでは、次回タイトルは『赤い風車』です。
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