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その答えを探すため(リリなの×デビサバ2)
第18話 猫神様と黒い魔法使い(2)
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はは走りながらもう一度確認をする。

「ただ、もうジュエルシードは何らかの現地生物をとり込んでいると思う。そう言う意味では、純吾が来てくれた事は良かったんだけど……」

 そう続けるユーノの顔は少し暗い。やっぱり純吾から一緒について来てくれたとはいえ、せっかく皆集まっての休みにまで頼ってしまうのはどうしても気が引ける。

「大丈夫。……ジュンゴ、負けない」

 しかし暗い顔の原因を取り違えた純吾は、片手で頭を押さえつつも、いつも通りの表情のまま、走りながらぐっと拳をつくる。
 その様子になのはもユーノも、笑いだしたいような、ちょっと安心したような気持ちになった。

 そうしているうちに一同は裏口を抜け、森の中へとはいって行った。

「近いよ、注意して!」

 ジュエルシードの反応を感じたユーノがそう促し、全員で辺りを見回し始める。


「うん、一体、どこにいるんだ…ろぅ……」

 と、急になのはが前方を見上げたまま、唖然としたような様子で固まった。

「なのは? 何か見つけ…あぁ……」

 なのはの視線の先を追ったユーノも、呆然と固まる。
 純吾だけが、目線の先にあるそれに、きらきらとした目を向けたのであった。

「シャムス…………おっきくなった」

「なぁん?」


見上げた先にいたのは、以前神社で見つけたモンスターよりも大きくなっていたシャムスだった。
先のモンスターが小型トラック並なら、今のシャムスは大型バス以上の大きさはある。

「えっとぉ、あれは?」

「さぁ……大きく、なりたかったんじゃなかったのかな? ちゃんと願いがかなって良かった、ていうのかな?」

 呆けたような様子のままなのはが聞き、それに同じようにユーノが返した。
う〜ん、と綺麗な髪を掻きつつ、なのはは考える。

「ま、まぁ。ぱぱっと封印だけしちゃおっか。あの様子なら襲ってくるって事もないだろうし」

 そういいながらなのはは、ちらっと横を見る。

「……シャムスいじめるの、ダメ」

 じーっ。なのはが攻撃をするのではないかと不安がっている純吾の目が、ニット帽の中からなのはを見つめている。
 そんな様子に微笑ましさを感じながらも、首元から紅い宝石を取り出した。

「それじゃあ行くよ! レイジングハー……」


 閃光が、なのは達の上空を走って行った。
 それは一閃だけだったが、恐ろしい勢いを持って、彼女たちの目の前をのっそりと歩いていた橙の横腹に、爆音と共に直撃した。

「にゃぁぁぁっ!」

「シャムスっ!」

 衝撃に悲鳴を上げよろめくシャムスを見て、動転した純吾が叫ぶ。

「あれは魔法の光。どうして……」

 自分以外に魔法を使える存在は今この世界にはい
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