暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
後日談8 加藤家、ライブに行く
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「どうだったっスか桐谷兄?」
「………凄く驚いた。一瞬夢かと思ったぞ」

ライブを終え、ウェンディにメールで控え室に来いというメールをもらい、再び控え室に向かう桐谷。中に入ると、そこには駄目っ子達が雑談していた。
その中には菊池もいる。

「ふふふ、この日のために血の滲むような努力をしてきたっス!」
「まあカラオケボックスで歌ってただけだけど」
「………だから遅くに帰ってくるときが度々あったんだな」

セインに言われ、桐谷も納得した。
流石にぶっつけ本番ではいくらウェンディといえども無理だったのだろう。

「いや、それでもセインはともかく、フェリアとノーヴェもあんなステージに出るなんて思わなかったよ」
「私もフェリア姉も本当は出たくなかったよ。だけど………」
「私達にも負けられない戦いがあったのだ」
「………な、なるほど」

理解してはいないのだが、異様な気迫に押され、そう言うしかなかった。

「桐谷先輩も大変ね………」
「でも面白いし、姉2人が扱い易くなったんで万々歳っス」
「あんたって子は………」

そんな能天気なウェンディに溜め息を吐く菊池。

「まあそんな爆弾発言をうっかり本人に話したりする辺り、ウェンディもお馬鹿さんなんだけどね」
「セイン、私だって何度も同じ過ちは犯さないっスよ〜」
「………どうかな?」
「あの2人なんてちょろいちょろい!」

と大笑いするウェンディ、すっかり同じ部屋にその姉2人が居ることを忘れていた。

「誰がちょろいのだウェンディ?」
「いい度胸だな………?」
「……………あれ?」

「「はぁ………」」

そんなウェンディに再び溜め息を吐いた2人だった………










次の日………

休みだとしても朝食を家族全員………ライは寝ているが、食べる有栖家の面々。
それは朝のニュースでの出来事だった。

「お兄ちゃん、お兄ちゃん………」
「ん?どうしたキャロ?」
「あれってフェリア姉達じゃない?」

そう言ってテレビを指す。
そこにはナンバーズのスーツ姿で踊ってる4人がテレビの中に居た。

「「「ぶーーーーー!!!」」」

つい、俺と星と夜美は飲んでいた飲み物を吹いてしまった。

「星、夜美、汚い………」
「ああ、悪い優理………って何故我等だけ?」
「レイのは別にいい」

いや、だからそれは危ないって優理………

「それよりも何を考えてんだアイツら!?フェリアも出てるし、桐谷は何をしてたんだ?むしろ連絡位しろよ………」
「まさかアイツら、アイドルデビューするのか?」
「多分しませんよアギト。ウェンディに巻き込まれたんでしょう、きっと………」


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