後日談8 加藤家、ライブに行く
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
っているが………
「………君は?」
「ああ、アタシは丘崎マリア。それより本当に中2?年偽ってない?」
「偽ってない………と言うより歳上なのか?」
「私とマリアちゃんは16なんです」
「だから敬語で喋れよ後輩君」
「………分かりました」
「なんだよその間は………」
と3人で話していた桐谷達。
「何か仲良さげだな………」
「なんだか不愉快だ………」
そんな3人をじぃっと見ているノーヴェとフェリアの姿があった………
さて、そんな感じで長い間控え室にいた俺達。
CUVEの3人は慌ただしくし始め、緊張感も出てきた。
仮にもクリスマスライブということもあり、一大イベントだということがよく分かる。
「それじゃあ、悪いんだけど………」
「ええ、本格的な準備に入るんですよね?ほら、みんな出るぞ」
マネージャーさんに言われて控え室を出ようとする俺達。
「桐谷君!」
そんな中最後に出ようとした俺が呼び止められた。
「何ですか?」
「あなた、モデルとか興味ない?」
「興味ないです」
「あっさり!?」
「そう言われても興味が無いんで………じゃ、頑張って下さい」
そう言って桐谷は部屋を出ていった………
「はぁ、やっぱりか………」
「仕方がないですよ、ウェンディも言ってたし、桐谷先輩も絶対興味を持たないと思っていましたから」
「でもねカナタ、彼なら絶対に人気モデルになれるわよ」
「だけど当人があんなにあっさり断るんならやっぱりダメじゃないか?」
「そうですよ、私もマリアちゃんと同意件です」
「そうよね………」
そう言いながらも、どうしても諦めきれないマネージャー。
「どうにかできないかしら………?」
と本番ギリギリまで考えていたのだった………
「いよいよ始まるっスね!!」
「うん、結構楽しみになってきた!!」
そろそろライブの始まる時間になり、観客のテンションも上がってきている。
俺達の席は1番前の親衛隊の少し後ろの、前列中段と結構なポジションにいる。
そんな中。テンションが上がるウェンディとセインを横目に、俺とノーヴェ、フェリアは一生懸命歌を予習していた。
実は俺含めた3人はCUVEの歌を全く知らなかったのだ。
なので今でもウェンディが持ってきた音楽機器で聞かせてもらっているのだが………
「………意外と上手いではないか」
「というよりアイドルっぽくないな………」
フェリアとノーヴェの言う通り、俺もそう思った。
普通のアイドルだと可愛らしい歌を歌うのが多いのだが、CUVEはアイドルと言うより歌手だ。
それに、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ