閑話3 メイドと死神
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ルイズは掴んでいた闇慈の私服を離すと、開き直ったかのように向き合った。
「ボサッとしないで何か飲み物を持ってきなさい!!」
「は、はい!!(良かった。何時ものルイズに戻ってくれたみたいだ)」
闇慈はそのまま紅茶を貰いに厨房に行こうとしたが、中庭で何やらもめごとが起こっているようだった。闇慈はそこらに居た一人の生徒に何事か尋ねることにした。
「あの。何があったんですか?」
「メイドがギーシュの香水を拾ってそれを届けようとしたんだけどな。その香水が下級生に貰ったものらしいんだ。それが原因でそこいた下級生と同級生のモンモランシーとの二股がばれてしまったみたいだ。そしたらギーシュの奴、それをメイドのせいにし始めたんだよ」
闇慈は心の底から溜め息を付いていた。明らかにそれはギーシュと言う奴が悪いと闇慈は悟り、その現場に行って見ると、先ほどのシエスタが金髪でバラを持っている男子生徒に許しを得ようとしていた。
「全く・・・君はどうしてくれるんだい?お陰で二人のレディを傷つけることになってしまったじゃないか?」
「も、申し訳ありません!!」
「シエスタ」
ここで闇慈はシエスタに声をかけることにした。
「ア、 アンジさん?」
「何だい?君は?これは僕と彼女の問題だ。君は引っ込んでて貰おうか?」
「それは出来ない相談ですね」
闇慈は相手を思いやる心を忘れておらずに、ギーシュと言う男子にも敬語で話していた。
「話を聞く限り、どう見ても貴方が悪いように思えますけど?貴方は女子生徒二人を相手に出来るほど身分が良いんですか?」
「何を生意気な・・・ん?君は確か・・・ゼロのルイズの・・・」
ピクッ・・・
ギーシュがルイズのことをゼロ呼ばわりし始め、闇慈は少しこめかみを動かした。
「そうそう。君はあの『ゼロのルイズ』の使い魔じゃないか。やっぱりゼロのルイズの使い魔は礼儀がなっていない。平民が貴族に意見するなんて身の程を知った方が良いと思うね」
「平民と貴族とか言う前に、僕は一人の人間です。そんなことも理解できずに二人の女の子を相手にしようとしていたなんて・・・貴方の方が身の程を知った方が良いと思いますけど?」
「アンジ!!」
ここであまりに遅かったことを心配してきたのか、ルイズがやってきた。
「ここでご主人のご登場か。全く、君は本当にゼロだよ、ルイズ。使い魔の管理すら出来ない・・・」
「おい・・・」
「何か・・・!?」
ギーシュが闇慈を見てみると闇慈の眼の色が茶色から真紅のように真っ赤になっていた。それを見ていた生徒たちはある感情に襲われた。
『死』
それはルイズも例外ではなかった。
「それ以上。俺の主人を侮辱
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