閑話3 メイドと死神
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い朝食、ありがとうございました、マルトーさん」
「な〜に。どうせ貴族の連中のあまりもんだ。気にするな」
闇慈は厨房で洋風の朝食を厨房の料理長の『マルトー』に食べさせてもらった。
「しかし。おめえさんも大変だなぁ。貴族の使い魔として召喚されるんだからよ」
「でもルイズはそんなに悪い娘ではないと思うので、それに人のために動くって何だかやる気が出るって言うか・・・」
「前向きな兄ちゃんだなぁ。でもそう言う心がけは大したもんだぜ」
ここで闇慈は食事を取らせてもらうことのお礼としてマルトーにこんなことを申し出た。
「そうだ。マルトーさん。僕にここの厨房の手伝いをさせて貰えませんか?」
「手伝いをか?それは願ってもねえ事だが。良いのか?」
「ルイズの許可も取ってきますから。是非お願いします!!」
闇慈は頭を下げて、マルトーに頼むと・・・
「よし!分かった!おめえのご主人の許可が下りたら、ここの手伝いをさせてやろう」
「ありがとうございます!!」
闇慈とマルトーが話していると、メイド服を着ている一人の黒髪の女の子が厨房に入ってきた。
「マルトーさん。注文の・・・この人は何方ですか?」
「シエスタ。丁度良かった。もしかしたらここの手伝いをして貰うことになるかもしれねえ奴だ」
「初めまして。僕はアンジ・クロガミ。ルイズの使い魔をやっている者です」
「ああ。貴方がミス・ヴァリエールの使い魔さんなんですね。私はここでご奉仕させてもらって『シエスタ』と言います。よろしくお願いします」
「その口調からすると僕の事は知れ渡っているみたいだね?」
「はい。平民が使い魔として召喚されたって学園中に噂になっていますよ、アンジさん」
「なるほどね。ここで手伝うことになったらよろしくね?シエスタ」
「はい!よろしくお願いします」
挨拶を交わすと闇慈はマルトーとシエスタに別れを告げ、ルイズとの待ち合わせの場所である食堂の入り口へと急いだ。そこに付くとルイズがもう食堂から出てきて、両手を腰に当て、まだかまだかと待っているようだった。
「ゴメン!ルイズ!遅くなったよ」
「遅い!!主人より遅れてどうするの!!」
「す、スミマセン!!」
闇慈はルイズのあまりの怒り様に言葉も敬語になり、頭を下げて謝った。
「・・・今度遅れたら、ご飯抜きにするわよ?」
「わ、分かったよ。そう言えば今日はルイズの授業はないの?」
「今日は二年生はお休み。召喚した使い魔とのコミュニケーションを取るために過ごす日よ」
「なるほどね・・・ん?」
「ギューー」
闇慈が何かに気付き、その方を向くと全長2mはある『サラマンダー』が闇慈の足元にいた。闇
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