第四十七話 終決
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記の『孫悟空』か!?」
「えええええええええええええええっ!?」
「正確には孫悟空の力を受け継いだ猿の妖怪だ。まさかお前までカオス・ブリゲードに入っているとは世も末だな」
「俺っちは仏になった初代と違うんだぜぃ。自由気ままに生きるのさ。俺っちは美猴。よろしくな、赤龍帝。そして黒衣の死神」
美猴は手元に棍を出現させ、地面に突き立てると、地面に黒い闇が広がり、ヴァーリと美猴を沈ませていく。恐らく闇に紛れて撤退しようとしているのだろう。それを見た一誠は逃がすまいと捕まえようとするが、禁手が終了し、疲労感に襲われた。
それを見た闇慈は代わりに二人を追おうとしたが、闇はすぐに晴れ、そこにヴァーリと美猴の姿は無かった。
西暦20××年7月・・・
天界代表天使長ミカエル、堕天使中枢組織[神の子を見張る者]『グリゴリ』総督アザゼル、冥界代表魔王サーゼクス・ルシファー、三大勢力各代表のもと、和平協定が調印された。以降、三大勢力の争いは禁止事項とされ、協調体制へ・・・。
この和平協定は舞台になった駒王学園から名を採って「駒王協定」と称される事になった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「てな訳で、今日からこのオカルト研究部の顧問になる事になった。アザゼル先生と呼べ。もしくは総督でも良いぜ?」
駒王協定が成立し、数日が経ったある日。着崩したスーツ姿のアザゼルがオカルト研究部の部室にいた。リアスは額に手を当て、困惑しながら言う。
「・・・どうして、あなたがここに?」
「ハッ!セラフォルーの妹に頼んだら、この役職だ!まぁ、俺は知的でチョーイケメンだからな。女生徒でも食いまくってやるさ!」
「そんなことをしたらすぐに懲戒免職ですよ!?と言うより、そんなことをやっていたから堕天使になったんじゃないんですか!?」
「その通り。良く分かったな?黒神闇慈」
(当たってるんですか・・・)
闇慈はリアス同様に頭を抱えていた。アザゼルはふと朱乃を見ると・・・
「まだ俺たち・・・いや。バラキエルが憎いか?」
「許すつもりはありません。あの人のせいで母は死んだのですから」
「・・・そうか。でもな、あいつは悪魔に下ることを許していたぜ?それもリアス・グレモリーの眷属だったからだぜ?それ以外だったら、バラキエルは許しているか俺も分からなかったぜ?」
朱乃はその言葉に返すことも出来ずに、ただ複雑そうな表情を浮べていた。ここで視線が一誠に向けられた。
「赤龍帝・・・イッセーで良いか?イッセー。お前はハーレムを作るのが夢らしいな?」
「えっ!?そ、そうっスけど?」
「なら。俺がハーレムを教えてやろうか?これでも過去数百回に渡ってハーレムを築いてきた男だぜ?」
それを聞いた一誠
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