第四十四話 会議
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急いで電話に出た。
「ギャスパー!?どうしたの!?」
『ア、アンジ先輩!!た、助け・・・イヤァァァ!!』
「っ!!」
ギャスパーの悲鳴が携帯裏から響いた瞬間にあの感覚・・・そう『時間が止まったときの』感覚に襲われた。
(くそっ!!嫌な予感が的中した!!)
闇慈は携帯をしまうと部室に向かって走り始めた。
(闇慈!どう言う事だ?)
デスは『嫌な予感』と言うことが気になったのか尋ねると・・・
(反和平派がいるのなら当然僕たち・・・和平派の情報も知れ渡っているでしょう。何より・・・能力を)
(まさか・・・奴らは!!)
(そう言う事です。奴らはギャスパーが会議に参加できない事を知っていた。そしてその時間停止の能力を自分たちの侵略に利用したって事ですよ!!)
闇慈は全力で部室に向かい、辿りついた。
「ギャスパー!!ギャスパー!!」
闇慈は旧校舎を探して回ったが、ギャスパーの姿は無かった。そして再び外に出てみるとギャスパーの代わりに居たのは、黒いローブを身に纏い、空に浮いている魔術師みたいな連中だった。数は少なくとも30人くらいは居るだろう。
「飛んで火に居る夏の虫だな!!」
「覚悟してもらうぞ!!」
「この数で我々に敵うはずがない!!」
魔術師たちは闇慈に向かって閃光を放ったが・・・
「・・・黙れ」
闇慈は小さくドスの効いた声を放つと、『魔力解放』の波動で全ての閃光を弾き飛ばした。闇慈は仲間を人質に取られた事に相当にキレているようだった・・・
「ば、バカな!?」
「魔力の波動だけで、私たちの魔法を弾いただと!?」
「やはりこの男は危険すぎる!!」
魔術師達は再び魔法を放とうとするが・・・
「一つ覚えのつもりか?嘗めるな・・・」
闇慈はカッと目を見開くと、『真紅の魔眼』が発動したが今回はそれだけで無かった。その瞳の上から上下逆となった五芒星が刻み込ませた。その瞬間、それぞれの魔術師たちの下から黒いものが飛び出し、身体を貫いていった。
「ぐわぁぁぁ!?」
「ぎゃぁぁぁ!?」
「い、いやぁぁぁ!!」
魔術師達は次々と黒い『何か』に身体を貫かれ、地面に倒れ付した。貫いた所の殆どは中枢神経を貫いておりほぼ即死みたいだったが・・・
「い、痛い」
倒しきれていない奴もいたらしく、闇慈はセイクリッド・ギアを発動させ、デスサイズ・ヘルを持つとその魔術師に近寄った。
「どんな気分だ?『自分自身』やられる気分は?」
「じ、自分自身ですって・・・!?どう言う・・・意味・・・
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