第四十四話 会議
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「・・・さて、行くわよ」
部室に集まったオカルト研究部員はリアスの言葉に頷く。今日は三大勢力が集まって会議が行われる日となり、会議は職員会議室で行われるらしく、既に各陣営のトップ達は新校舎の休憩室で待機しているみたいだ。そして学園も強力な結界に囲まれているので誰も中へ入れなくなり、会談が終わるまで外には出られない。
(僕は会議室の外で待機か・・・)
闇慈は何かのために会議室の入り口で待機することになった。そして部員たちは会議室に行こうとすると・・・
『ぶ、部長!み、皆さぁぁぁん!』
ギャスパーがダンボールの中から悲痛な声を上げる。時間停止のセイクリッド・ギアを未だに扱いきれないギャスパーが何らかのショックで邪魔をしたら大変な事になってしまうかもしれない・・・そんな訳で、彼は留守番をする事になった。
「ギャスパー、おとなしくしていろよ?部室に俺の携帯ゲーム機置いていくから。それで遊んでいて良いし、お菓子もあるから食べても良い。紙袋も置いていくから寂しくなったら存分にかぶれ」
「は、はい。イッセー先輩・・・」
「それに何かあったら僕に電話すると良いよ。僕は外で待機だから何時でも駆けつけるから・・・ね?」
「わ、分かりましたぁ。アンジ先輩」
ギャスパーは闇慈を怖がっていたがあの説得以来、闇慈を慕うようになり、普通に喋るようになった。安心したギャスパーを見て、部員たちは会議室に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「じゃあ、アンジ。ここでお願いね?」
「分かりました。リアス先輩」
闇慈にリアスは見張りにお願いをすると扉をノックし「失礼します」の声をかけて、闇慈以外の部員は会議室に入っていた。
闇慈は一人、入り口に用意されてあったイスに腰掛け、見張りを開始した。
(トップの三会談か・・・)
(どうした?闇慈)
デスは闇慈が考え事をしていたのが気になったのか話しかけた。
(いえ。もし・・・もしですよ?今の悪魔や天使や堕天使達の考えに反論を持っている人がいるのなら、この機会を逃すのかなって思いまして)
(完全に居ないとは言い切れないだろう。確かにお前の言う通りだな。反和平派の連中もいるやもしれん。冥界の連中の中には『力こそすべて』と言う理論を持つ奴がいるのだからな)
(・・・)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
会議が始まり、かなりの時間が経った。それまでの間、何も起こらなかった。
(もうそろそろ終わりかな?)
闇慈がそう思っていると、音が響かないためにマナーモードにして、ポケットにしまっていた携帯から
音がなった。
「ん?誰から?」
ポケットから携帯を取り出し、発信者を見てみるとギャスパーだった。闇慈はまさかと思い、
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