後日談8 クリスマス、リンスがやって来る
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そう言って慌てて零治の所に向かった。
「やれやれ………」
「流石になれてるな夜美」
「まあな。単純なのも長所と言うことだ。羨ましくもあり、あそこまで単純なのは嫌だと思う気持ちもある」
「確かに単純なのは真っ直ぐだって事だもんな」
「そう考えるとアギトも真っ直ぐだと思うぞ?」
「アタシは単純じゃねえ!」
「2人共、しゃべってないで体を動かせ!」
そんな2人をライが注意した。
「全く………さっきまでサボっていた奴には言われたくないな」
「じゃあアタシ達も飾りつけ始めるか」
「そうだな」
そう言って夜美とアギトは部屋の飾り付けを始めた………
「レイ!唐揚げは?」
「もう上がる!!フライドチキンはどこやったっけ?」
「炊飯器の横に置きました!」
只今星と共に料理中。
せっかくのクリスマスパーティなのでということで色んな料理を作っているのだが………
「シャイデ達が来るのはいつでしたっけ?」
「確か7時頃だったはずだ!」
「ギリギリ間に合いそうですね………」
「なんとかな………ライ運んでくれ」
「はーい」
返事をして大きなお皿を持っていくライ。
「夜美、ピザのトッピング終わってる奴あります?」
「ああ、ちょっと待て………星、頼む」
「はい………ってずいぶんコーンばかりですね?」
「キャロのアイディアだが結構美味しそうではないか?」
「確かにピザ屋だったらありそうですけど、バランスが悪いのでピーマンや玉ねぎなんかも入れて下さい」
星に言われ、キャロだけでなく、優理もその場で固まった。
「星………ピーマンも?」
「ピーマンもです」
「で、でも星お姉ちゃん!リンスちゃん、ピーマン嫌いかもしれないよ!!」
「関係ないです。体に良いのだから食べさせます」
そんな厳しい星に2人の気分も沈んでいく………
「ま、まあ今回はお祝いだし特別に良いんじゃないか?」
「駄目です。大体レイは甘やかし過ぎです………」
駄目だ、やぶ蛇だった………
「全く………固いな星は。我が許可する。今日はクリスマスだし特別だぞ?」
夜美がそう言うと2人はみるみる笑顔になった。
「「ありがとう!!」」
2人でお礼を言った。
「ああ。だが今回だけだからな」
「「はい!」」
優理までしっかりと返事をしている辺り、本当に嫌いだったんだな………
「夜美………」
「良いじゃないか、ちゃんと食べると言っているのだから」
「………夜美も甘すぎます」
「その分、星が厳しいだろ?」
「はぁ………」
口で勝てないと思ったのか、それ以上は何も言わず、ピザをオーブン
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