第四十一話 吸血鬼
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「アンジの言う通り。この子は男の子よ」
「女装趣味があるのですよ」
「えぇぇぇぇぇ!?」
「ヒィィィィィッ!ゴメンなさいゴメンなさぁぁぁぁぁい!」
一誠の絶叫と金髪美少女・・・もとい、金髪女装の絶叫が合わさった。一誠は頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ
「こんな残酷な話があって良いものか!?完全に美少女な姿なのに男だなんて!!と言う事はあれか!?つまりこいつにもチ・・・」
「イッセー。それ以上は禁句だよ」
闇慈は最後まで言いかけそうになった一誠を咎め、途中で終わらせた。
「それにしてもアンジ。見ただけでよくこの子を男の子だと分かったわね?」
「あまり自信はなかったんですけど、魔力の波動が女の子みたいだったので。でも君はどうしてそんな格好をしているの?」
闇慈は出来るだけやさしい声で金髪女装に話しかけた。
「だ、だ、だ、だって、女の子の服の方が可愛いもん」
「可愛いもん、とか言うなぁぁぁぁぁ!クソッ!野郎のクセにぃぃぃ!俺の夢を一瞬で散らしやがってぇぇぇぇぇっ!俺はなぁ、俺はなぁ!アーシアとお前のダブル金髪美少女『僧侶』を瞬間的にとはいえ夢見たんだぞ!?返せよぅ!俺の夢を返せよぅ!」
泣き叫ぶ一誠に闇慈と小猫は一緒にツッコミを入れた。
「「人の夢と書いて『儚い』と読むよ(みます)、イッセー(先輩)」」
「アンジィィィ!!小猫ちゃぁぁぁん!!洒落になってねぇからぁぁぁぁぁ!!」
「と、ところで、この方々は誰ですか?」
金髪女装がリアスに聞くとリアスは説明を開始した。
「あなたがここにいる間に増えた眷属よ。『兵士(ポーン)』の兵藤一誠、『騎士(ナイト)』のゼノヴィア、あなたと同じ『僧侶(ビショップ)』のアーシア。そして眷属じゃない人間の『助っ人』の黒神闇慈よ」
4人は挨拶をするが、金髪女装は怖がるだけだった。
「お願いだから外に出ましょう?ね?もうあなたは封印されなくても良いのよ?」
「嫌ですぅぅぅ!!僕に外の世界なんて無理なんだぁぁぁ!!怖い!!お外怖い!!どうせ僕が出てっても迷惑をかけるだけだよぉぉぉ!!」
泣き叫んでいるが闇慈が声をかけた。
「君は男の子でしょ?こんな所に居ても何も変わらないよ?」
「変わらなく良いですぅぅぅ!!僕はここが一番なんですぅぅぅ!!」
我がままな言い様に闇慈は少し戸惑っていると、一誠が少し怒ったのかその子の腕を少し強引に引っ張った。
「部長が出ろって言ってるだろう!?」
「ちょっと、イッセー。強引だよ?」
「ヒィィィ!!!」
女装くんの絶叫と共に『何か』が部員たちを襲った。
「っ!!何だ?今の感覚は?・・・あれ?イッセー?小猫ちゃん?」
闇慈はど
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