後日談7 球技大会(後編)
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。そうするしか無いだろう。それか………」
そう言って俺の考えをみんなに話した。
「本気なのか零治………?」
「あのボールをだよ?」
「やるしかないか………確かにあの状態なら桐谷を当てられる」
「もし失敗したとしても………」
「ああ、分かった。必ず当てる」
「私も、桐谷を必ず仕留める」
「私も!!」
「みんな頼むぞ!」
後はその機会まで生き残る事だな………
「しぶといな………」
「どうする桐谷?」
「………俺が仕留める。ボールを貸してくれ」
味方が所持していたボールを受け取り、助走を付けるために離れた。
「零治!!」
「ああ、みんな頼むぞ!!」
そう言って俺を中心に囲むような形を取った。
「何をする気か分からないが、これで終わりだ零治!!」
そう言って思いっきりジャンプして俺めがけてボールを投げる。
勢いの付いた角度のあるボールは真っ直ぐ俺に向かって来る。
「ぐっ!?」
重く、速い球は俺の腕を弾き、地面に付いた。
「よし、零治を!!」
「だが、それだけじゃ終わらないよ!!」
そう言ってボールを構えるフェイト。
「しまっ!?」
「これで終わりだよ桐谷!!」
フェイトの投げたボールは見事桐谷に当たったのだった………
その後は桐谷を失った残りの2人では圭、フェリア、フェイトを当てることは出来ず………
「あっ………」
「よし!!」
「試合終了!!A組の勝利!!」
最後の1人を圭が当て、A組の勝利で終わった………
「いやぁ、最高やったな………」
「うん、あそこでフェイトちゃんが当ててくれたおかげでA組は勝てたよね!」
結果として俺達A組はその後も1勝し、見事学年優勝を掴んだ。
そして、表彰を終え、放課後。興奮収まらず、俺達は教室で盛り上がっていた。
「まあアリサも外野の皆を引っ張ってたしな」
「な、何よ珍しい………アンタが褒めるなんて………」
「それほどアリサも頑張ってたと言うことだ」
プイとそっぽを向く、アリサにフェリアが言う。
照れてんのか?
「レイ、僕は?」
「ライは1つ大人になれて良かったな」
「………ねえレイって何か僕の事をよく子供扱いしてない?」
「そんな事無いぞ、なんてったってスタイルは………」
「「レイ………?」」
「えっ?何で睨むの?」
「「分かりますよね(分かるよな)?」」
「はい………」
本当にごめんなさい………
「ねえ、この後家に来ない?」
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