暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
後日談7 球技大会(中編)
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ットを打てなかった。

それだけではなく………

カーン!!

「夜美!!」

「くっ!?」

一生懸命手を伸ばすがボールは夜美を越し、センターに転がっていく。

「またストレートか………」

奴等、ライのカーブを捨ててストレート狙いで勝負に来てる。

まあそれならカーブ中心に真っ直ぐを見せ球にすれば良いのだが………

「ごめんレイ。中に入っちゃった」

ボールを要求したのだが、中に入ってきた真っ直ぐを打ち返されてしまった。

「いや、仕方がない。切り替えろ」

「うん!」

実際ライはよく投げている。
完全にボールだと分かるボールを投げても仕方がないのだ。
いかに際どいボールを投げられるか。

本当にライはよくやっている。
頑張れ………ライ。








ランナーを2人出したが、無失点に抑え、四回表。
打順も1番に戻る。

「圭!」

「分かってる!この回が勝負だろ?」

時間的にはまだ20分ほど残っているが、また一回りするか微妙だ。ここで勝負をつけなければ………

「ストライク!!」

角度のあるストレートが外角ギリギリに決まる。
スピードはそんなに速くない。しかし、ボールの角度とコントロールに俺達は手が出ない。

カン!

「ファール!」

強めの打球がファーストの左へ転がる。
そう、クロスファイヤーを打ち返すには逆らわずに右に流すのが1番だ。

………バン!!

「ストライクアウト!!」

右バッターに入った圭のインコースに角度のあるストレートが投げられた。

「くそっ!!分かっているのに………」

角度があるため右バッターにはデットボールに見えるインコースのボール。
A組には良介以外は右バッターなので効果抜群だった。

攻略するにはインコースに投げられる前に外に来たボールを打ち返すか、インコースを逃げずに打ち返すか………

圭はインコースを打ち返そうとして失敗した。

「レイ、我が必ず繋ぐ。だかた頼むぞ!」

そう言って打席に向かう夜美。
かっこいいな、本当に………

打席に入る夜美。
そしてその初球を………

カーン!!

打ち返した。

バットの先に当たったボールは不規則なバウンドをし、ピッチャーの前に転がる。

「夜美、厄介なボールを………」

セインは直ぐに取りに行くが………

「あっ!?」

右手で掴もうとしたが弾いてしまった。

「よし、出た!!」
「ラッキー、夜美!日頃の行いが良いからだよ!!」

ライ、少し的外れな事を言ってる気がするが、まあ良い。
これで念願のランナーが出た。

「レイ、頼むよ!」

「ああ、行ってくる
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