後日談7 球技大会(中編)
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構な強敵だったが、一丸となった俺達は何とか逃げ切り、勝ちを掴んだ。
「これで後は1勝すれば優勝だな」
とうとうここまで来た。クラスのみんなも俺達に期待している。
「ライ、後1試合投げられるか?」
「うん、いけるよ。だから僕に任せて!」
「ああ信頼してるよ。我らのエースはライ、お前だ」
そんな夜美の言葉に皆が頷いた。
「や、夜美、みんな〜!」
感動からか涙を目に一杯貯めて、夜美に抱きつくライ。
そんな様子を微笑ましく見ていると………
「ふっ、ふっ、ふっ………やっぱりレイ兄達が決勝に上がってきたんスね………」
「その声は………誰や!?」
「はやて、ボケんでいいから………で、何しにきたウェンディ?」
「何って偵察に来てて、レイ兄達が勝ったから一応挨拶にと思ったんスよ。次の対決は2−A組対1−Bなんスから」
「えっ!?ウェンディ達がですか!?」
「星姉、私とノーヴェは頑張ったんスよ。姉の中には熱狂的なタOガースファンがいたんスから………」
そう言ってウェンディは後ろの方を向く。
そこにはライと同じくタOガースの帽子を被った女の子が………って、
「セインか………」
確かにいた、ライ並の熱狂的なタOガースファンが………
「あの地獄のような野球漬けの日々。その内にノーヴェはドOゴンズファン、私はホOクスファンになっちゃったんスけど………」
「お父さん犬?」
「最高に面白いっス!!」
やっぱりコイツずれてるな………
「まあとにかく、ここまで来たんでいくら相手がレイ兄や姉御達でも手加減しないっスよ!!」
「まあ俺達も負ける気は無いがな」
「ふふっ、決勝戦が楽しみっス………」
そう言ってセインの所へ戻るウェンディ。
セインは投球練習をしているみたいだ。
しかし………
「サイドスロー………」
「しかも極端なクロスファイヤー………」
俺の所に来て圭が呟いた。
そう、セインは右のサイドから極端に斜めに踏み込み、角度を付けて投げていた。
「あれは経験者でも打つの難しいぞ………」
「中学生であんなの投げる投手なんていないって………本当に零治の知り合いには普通の人間がいない………」
まああながち間違いじゃないんだけど………
「でもB組以上の強敵ではあるのは間違い無いな………」
「ああ………だけど、必ず勝つぞ。せめて1種目位優勝しないとな」
「ああ、そうだな………」
そんな話をした後、俺達は決勝戦の準備を始めた………
「ストライク、バッターアウト!!」
試合が始まると予想通りの投手戦に。
セインのクロスファイヤーに誰一人ヒ
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