暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
後日談7 球技大会(中編)
[5/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いや、スポーツマンとして道具を大事にしない奴はスポーツをやる必要ない」

そうだ、僕は投げることに精一杯でみんなの事を見てなかった………
プロ野球選手だってみんな道具を大事にしている。

「………ごめんなさい」

レイに謝った後、僕のグラブを見ると、グラブは叩きつけた時に付いた砂で白くなっていた………

「ごめんね………」

試合が終わったら綺麗にしてあげるからね………











「桐谷、駄目だったな………」

「ああ、上手く内部分裂するかと思ったけど………」

結局点も入らず、相手を勢いづけるきっかけを与えてしまった………
これは不味いな………

「神田、気を引き締めて行けよ。相手は勢いに乗ると止まらなくなるぞ」

「ああ、分かってる」

野球部のエースなだけに、負けん気はあるだろう。
だが、果たして勢いを止められるか………

「ここは正念場だな………」








さて、その次の攻撃は相手ピッチャーの気迫に押され、フェリアがヒットで出ただけで終わってしまった。

「みんな、良いの………?」

「やっぱりA組のエースはライちゃんやからな」
「我も1人でやるような事が無ければ文句は無い」
「俺は実はキャッチャーなんてやったこと無くてさ………零治が抑えて投げてくれたおかげで何とか出来たけど………」
「それにライちゃんの方が華があるしね」
「坂巻〜!!良介がナンパを…「してないしてない!!」」

「だが、今度はしっかりと周りを見てな」

「みんな………レイ、僕は………」

「行こうぜライ。今度は皆で勝つぞ」

「………うん!!」

元気よく走り出すライ。
もうこれなら心配無いだろう。

「よし、行こうみんな!!」

そう言って俺達は走りだした………










その回のライは前のライとは全く違っていた。
みんなに声を掛け、ミスがあってもドンマイと気にせず、集中する。

また一つ大人になれたなライ………

「1アウト〜!」

ランナーを2塁に置いても元気よく、みんなに声を掛けるライ。
チーム全体の雰囲気も良い。

「全く………内で勝手に崩れるかと思ったが、逆効果だったな………」

「桐谷にしては珍しいな、こんな手で来るなんて」

「勝つには自滅してもらうしか無かったからな。お前もいて、ライがいて、野球部キャプテンの小林がいて………戦力的にはこっちが不利だからな」

「残念だったな」

「ああ。………だが、このチャンス、必ずものにさせてもらう!!」

そう言って構える桐谷。
時間的にもこの回で終わる可能性が高い。
ならここで桐谷を抑えれば、勝
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ