後日談7 球技大会(中編)
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けたのだ。
「………審判、ピッチャー交代。センターにライ、キャッチャーに小林、ピッチャーに俺が入る」
「レイ!?」
ライが反論しようとするが、睨みを聞かせて黙らせる。
「圭!!キャッチャーやってくれ!!」
「はぁ!?一体何を考えてんだ!!それに俺は………」
「………」
「はぁ………キャッチャー何てやったこと無いのに………」
文句を言いながらもこっちにやって来てくれる圭。
………悪いな、他に出来る奴が居ないんだよ。
「レイ、どうして!?どうしてなの!?」
「たまには自分で考えろ。いいからセンターに行け!!」
突き放すように言うとライは目に涙を溜めながら渋々センターに向かっていった。
「レイ流石に………」
「冷たすぎるで………」
「いいんだ。道具と仲間を大事にしない奴に野球をする資格は無い。これでも甘いくらいだと思ってるんだが………」
「それより早く再開しない注意食らうぞ零治」
良介に言われてはやてと夜美は離れていく。
さて、先ずはこのピンチを抑えないとな………
「何で………何がいけないの………?」
レイが何であんなに怒ってるのか分からない。
僕は悪くない、ミスはライトのし、し………下志田が悪いんだ。
なのにレイは………
「僕、嫌われちゃったのかな………?」
あんな感じで睨まれるのは初めてかも………
怒られたりするのはしょっちゅうだけどレイは基本的に怒らないし………
僕は………僕なりに頑張ったつもりだけど何が足りなかったんだろう………
「しまっていくぞ!!」
小林の声が響く。
「みんな、よろしく頼むな!」
その後にレイはみんなに声をかけた。
「おおーっ!!任せとき!!」
「しっかり守ってみせる!!」
「俺も自分のミスを挽回しなくちゃな………」
「打てない分、しっかり守ってやる………」
「ライ、自分のミスはしっかり返せ」
「ごめん、ライさん。俺もミスしないように頑張るから………」
レイが皆に声をかけてから皆それぞれ周りに声を回すようになった。
僕の時は声なんて掛け合ってなかったのに………
「ストライク!!」
僕より速いストレートがミッドに突き刺さる。
レイは僕に野球を教えてくれた事もあり、僕よりも上手いと思う。
だけど今日はコントロールで攻めるみたいだ。
何で空振りを取りにいかないんだろう………
「くっ!?」
レイのインコースに投げたボールがバットの根っこに当たってサードに転がる。
「野中ホーム!」
「任せて!!」
弱い打球がサードの前に転がり、ランナーもホームに突っ込んでくる。
だけど野中も素早く
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