後日談7 球技大会(前編)
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「イロモノ!?」
ああ、妬みな………
まあ分からんでも無いけど。
「つっ!?しまった!!」
夜美に当たったボールが上手く星が守るゴール前にいた相手チームの女子の前に転がる。
「もらった!!」
転がって来たボールを1回止め、大きく足を上げて思いっきり蹴った。
「き、来た!!」
星は両手を前に出し、何とかボールを弾く。
「まだ!!」
またしても不運な事に相手の方に転がるボール。
相手の女子は今度は直接蹴った。
「くっ!?」
星は今度も真っ正面に来たボールを弾く。
「今度こそ!!」
最初に蹴った女の子がボールをフェリアよりも早くキープし、シュート。
しかし………
「また!?」
またも星に向かって飛んでいくボール。
今度はちゃんとキャッチした。
「ナイス、星!」
「は、はい。本当に怖かったですけど………」
そう言いながら近くに誰も居ない左サイドのなのはの方にボールを投げた。
「えっ、えっ、えっ!?」
「なのは!?」
あたふたし、来たボールを直接蹴ろうとしたなのはだったが、そんなレベルの高いことを出来るわけもなく、ボールは外に出てしまった。
「………なのは」
「高町さん、運動得意だと思ったんだけどな………」
流石の良介もこれにはビックリみたいだった………
「お、終わりました〜」
「お疲れ星」
サッカーも終わり、我がクラスは見頃3ー0で勝利を納めた。
「あっ、ありがとうございますレイ」
野球の時にやってもらった時のようにタオルと飲み物を渡してやった。
「良かったぞ星、ナイスセーブ」
「はい、怖かったですけど点が入らなくてよかったです」
「レイ!!ぶい〜!!」
指でVの字を作り走ってくるライ。
ライは見事にシュートを決め、点を取っていた。
「ああ、良かったぞライ。夜美もフェリアもお疲れ様」
「ああ、壮絶な戦いだった………」
「相手も容赦無かったな………」
それに対して夜美とフェリアのテンションは低い。
よほど堪えたのだろう。
「良ちゃ〜ん、点取ったよ〜」
「………本当にビックリだったよ」
良介の言う通り、坂巻の放ったシュート。
ゴールの柱に当たったかと思いきや、そのまま跳ね返ってきたボールをゴールに押し込んだ坂巻。
わざと柱にぶつけ、シュートをした?
そう思えるほど狙って動いていた様に俺は見えた。
それを坂巻に言うと………
「え〜、たまたまだよ〜。私にそんな事出来ないよ零治君〜」
と相変わらずののんびりした口調で言われた。
本当にたまたまだったのか………?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ