後日談7 球技大会(前編)
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うむ」
「8番サード………………野中君?」
「何で疑問形?」
「9番ライト、………………誰やっけ?」
「八神さん!?」
………最後の奴、ドンマイ。
まあこれが我が2ーAのスターティングメンバーだ。
運動神経が良い奴と、野球経験者を集めた完璧な布陣。
これなら負けないだろう。
因みになのはが途中突っ込んだが、試合には出ないぞ。
「さて、みんな集まりいや」
やりたいと駄々をこねた八神監督がみんなを集めた。
「取り敢えず相手は3年、野球部の人もいると小林くんからの情報で分かっとる。しかし、他の面子は烏合の衆や!!ならばやることは1つ………」
そう言って間を取るはやて。
もう試合始まるんだけど………
「みんな、作戦は『ガンガンいこうぜ』や!!」
抽象的過ぎるし、野球と何の関係も無い………
「先ずは細かな作戦は気にせず、力一杯実力を出せって事だね?」
と思っていたのだが、ライには通じたようだ。
「流石ライちゃんや。………さて、そろそろ試合やし並ぶで!」
はやてに全て仕切られ、俺達は試合に望むのだった………
「しまっていこうぜー!!」
皆の気の抜けた返事を聞き、野球部から借りているマスクを付ける。
相手は3年生、しかも野球経験者も多い。
中々の強敵だろう………
「おい、確かあの子って………」
「ああ、有栖ライだよ。あの大きい胸最高だよな………」
おい、人の彼女を何エロい目で見てんだよ………
「レイ、行くよ〜!!」
そんな俺の心配も虚しく、振りかぶるとやっぱり目立つ二つの山。
恐らく、ベンチ以外のギャラリーも注目するだろう。
「ナイスボール!」
しかし投げるボール自体はバッチリ。
キレの良いボールがミットに吸い込む。
球自体は女の子ってのもあり、速球って訳では無いが、それでも中学レベルでは速い部類に入ると思うし、そして何よりライには………
「ナイスボール!」
綺麗なフォームから投げられたボールは一瞬、暴投かと思うほど、すっぽ抜けた様に上に抜けたボールが、そのまま俺のミットに落ちていくような軌道でボールが吸い込まれた。
この大きな縦カーブがライの武器である。
………というのも俺が教えたカーブなんだが。
まあ、キレは断然ライの方が良いんだけど。
「………」
ライの投球を見て、1番バッターの先輩が真面目に素振りをし始めた。
流石に手ごわいと思ったのかもしれない。
最後の投球練習が終わり、俺はサイン確認の為に、マウンドに向かった。
「よし。ライ、サイン確認だけど………」
「レイ………」
マウンドに行くと、さっきと投球とは裏腹に不
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