後日談5 事件その後………
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い、ランスターですけど………」
「いた」
ティアナを追って出ていったトーレはミッドにある河川敷の芝生でボーッと川を見ているティアナを見つけた。
トーレはそのまま静かにティアナの隣に座った。
「トーレさん………」
「ティアナはティーダの事が好きなんだな………」
「ち、違います。あんなんでも私のお兄ちゃんなので………」
「傭兵を嫌うのはウォーレン・アレストの事でか?」
トーレがそう言うと驚いた顔をしてティアナはトーレを見た。
「何でウォーレンさんを?」
「私は黒の亡霊を知っているからな」
そう言うと険しい顔になるティアナ。
「どうした?」
「私はあの人が嫌いです。自分の相棒だったウォーレンさんの葬式にも出ないなんて………あの時のお兄ちゃんの顔はとても悲しかった………」
「そうか………だがな、彼も思うことがあったのだ。目の前で自分の相棒が死んで、その事実が信じられなくて、仇を討とうと体を壊す勢いで戦って戦って、精神が崩壊する寸前だった」
「そう………なんですか?」
「だが、それを救ってくれた人達が居た。だから彼は彼女達を守るために強くなるとウォーレンに誓った。そして見事仇を退かせた」
「えっ、それって………」
「これは一部の人しか知らない事だ。恐らくティーダもな。まあ彼は感づいてるみたいだが………」
「じゃあ管理局は嘘を?」
「いや、あれで良い。黒の亡霊はもう表に出て戦う事は無いだろうからな。だからティアナ、黒の亡霊の事は誰にも話すな。話せば私はお前を消さねばならなくなるかもしれない」
「消さなくちゃって………」
「だが、私はティアナを妹の様に思ってる。だからそんな心配はしてないがな」
「!!うん、分かった。私の中でしまっておく!!」
「ありがとうティアナ………」
そんな2人を静かに風が包んだ………
「さて、この辺りは………」
色々探し回って河川敷に来た俺。
日も段々と下がってきた。
「早く伝えないと………」
掛かってきた一本の電話。
俺に取って願っても無い誘いだった。
これならティアナも認めてくれるだろう。
「えっと………あっ、いた」
どうやらトーレさんと何か話しているようだ。
………何かお世話になりっぱなしだな。
「取り敢えず近づいて………」
「………なの」
「ん?」
何か重要な話をしてるっぽいな………
「ちょっと聞いてみるか」
いたずら心が芽生え、聞き耳を立てる事にした………
「私ね、兄さんがウォーレンさんみたいになるん
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