第86話 電波少女と眼鏡委員長 前編
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『罪を許さず』と風聞より聞き及んでいましたが、何故、降伏した黄巾賊を救われるのですか?」
程cの話を継ぐように、郭嘉が言いました。
「許したつもりはない。冀州は現在、黄巾の乱により荒れ果てている。それを復興させ、民の生活を元の状態にすることが私の役目だと思っている」
私は自分の素直な気持ちを言いました。
「つまり、降伏した黄巾賊が冀州を復興するために働くことが罪を償うことと仰るのですね〜。なるほど。なるほど」
程cは感情の篭らない表情でアメを舐めていました。
「劉将軍の考えに感服いたしました。地獄の獄吏という風聞を耳にしておりましたので、恐ろしい方かと勘違いをしておりました」
郭嘉は私の話に感動したような表情をしています。
「程立と戯志才よ。よければこの常山郡に逗留していかないか?」
2人は路銀稼ぎにこの地に寄ったと思い、気を利かせて言いました。
上手くいけば彼女達も引き込めるかもしれないです。
「本当なのですか〜。それはありがたいです〜」
程cは淡々と言いました。
「真ですか? 劉将軍、実は路銀が心もとなかったもので。ただで逗留するのは何ですので、客将として使っていただけませんか?」
郭嘉は私の申し出に本当に感謝しているようでした。
「劉将軍、風も客将でお願いするのです〜」
「そうか・・・・・・。見た処、お前達は文官のようだな。ならば、知恵を貸してはくれないか」
「私でよろしければどうぞ」
「良いのですよ〜」
郭嘉と程cは私の話を了解してくれました。
「私は幽州の郡大守と組んで烏桓族の討伐を行おうと考えている。それで妙案は何か無いか」
揚羽と冥琳は私が郭嘉と程cに提案したことに興味深そうな表情になりました。
「前もって言って置くが、良い献策であればお前達を従事中郎に取り立ててやろう。お前達が望めば討伐にも同行させる」
「えっ! ほ、本当でございますか?」
郭嘉は私の申し出に驚いています。
「劉将軍、申し上げにくいのですが、風は士官するとは一言も言っていないのですが〜」
程cは飄々と言いました。
「風、あなた何を言っているんです! 劉将軍は従事中郎の官職に任官してくださると言っているのですよ」
郭嘉は程cの不躾な発言に対し慌てて程cを嗜めようとしました。
「稟ちゃん。でも、私達は客将で働かせてくださいとお願いしたじゃないですか〜」
程cは郭嘉の顔をボーとした表情で見て言いました。
「そ、それは言いましたけど・・・・・・」
程cの言葉に郭嘉は元気無く口を閉じました。
「程立、深く考えることはない。烏桓族討伐までお前達が居なくとも構わない。私はお前達の献策の内容を鑑み
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