第三十七話 二つの砦その七
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臣達の殆んども同じだった。彼等もそうなると見ていた。しかしである。
越前の中で一人だけ笑わない者がいた。それはだ。
朝倉宗滴だった。彼は難しい顔でこう己の信頼する家臣達に述べるのだった。
「織田が負けると言われているがだ」
「それは違う」
「そうなのですか」
「織田は勝つ」
断言だった。まさにだ。
「負ける筈がない」
「では殿の仰っていることは」
「当たらぬというのですか」
「残念だがそうだ」
やはりここでも断言で答える宗滴だった。
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