第三十七話 二つの砦その四
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ざいますな」
「うむ。あの猿といい」
林はふとだ。木下の話を出したのだった。
「変わり者も多いな」
「あの猿は確かに」
柴田の顔がだ。木下の名前を聞いて微妙なものになった。
そうしてだ。彼はその顔でこんなことを言うのであった。
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