第四話 元康と秀吉その六
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ろに参ろうぞ」
「和上といいますと?」
「太源雪斎殿じゃ」
氏真は楽しそうに笑ってそのお歯黒を見せながら竹千代に話した。
「我が今川の軍師殿じゃよ」
「あの方ですか」
「ふむ、知っておるな」
竹千代の顔を見てすぐにそれを察したのだった。
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