後日談3 生徒会選挙、会長の思い
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が俺の立候補の理由だ。ハッキリ言って俺が何かを変えるなんて思ってないし、出来るとも思ってない。だからこそ俺は前会長の意思を継ぎ、自分の力で出来る事をやっていこうと思う………こんな俺で良ければ、是非会長をやらせてくれ!みんな、俺と一緒に最高の中学校生活にしよう!!』
そう言って一歩下がり頭を下げた。
そして頭を上げると。
ワアアアアアアア!!!
パチパチパチパチ!!!
大きな歓声と拍手で講堂は包まれた。
俺はそれを受けながらステージ裏に消えていった………
「終わりましたよ会長」
「………いいえ、もう私は会長じゃないわ。たった今からあなたが会長よ零治会長」
そう言って笑顔で握手を求める先輩。
「………まだ投票は終わってないですけどね」
そう言って俺は握手を返した。
「入りづらいな………」
投票は各クラスの教室でやるため、投票が終わるまで会長室に待たされた俺は静かにお茶を飲みながら過ごし、時間になったので自分の教室に戻ったのだが、扉の前で立ち尽くしてしまった。
「何でこんなに静かなんだよ………」
転生前の中学時代なんか、投票終わったら速攻で騒いでたけど、この静けさは何だ!?
そう思い、扉を開けるのを躊躇していたが………
「………何時までもこうしてるわけにはいかないか………」
と覚悟を決め、扉を開けた。
「あっ、やっと来たわね零治」
中に入るとシャイデが教卓に手を置き、反対の手で俺を教卓の方へ手招きする。
………何か嫌だなぁ。
いつも騒がしいクラスが静かすぎるのにも引っかかるし、シャイデの笑顔も結構怖い。
一体何をされるんだ俺?
「もう、いいから来なさい!」
少し張った声で言われ、教卓の方に進む。
「あの………何の罰ゲームですかこれ?」
「罰ゲーム………?」
「何を言ってるの零治君?」
頭おかしいんじゃないの?って顔で俺にそう言うアリサとなのは。
「零治君、違うよそこにいるのは………」
とすずかが言いかけた所で放送が流れた。
『選挙管理委員会からのお知らせです。本日の選挙の結果をお知らせします。………賛成票が8割を越えましたので、2年A組有栖零治君を生徒会長に任命します!』
放送を聞いた後、学校の教室から歓声が一斉に上がった。
「な、なんだこりゃ!?」
「それほど零治が期待されてるって事よ。私達だけじゃなくね」
そう言われてクラスを見てみると、みんなが自分の事のように喜んでいる。
「頑張りなさい、みんな真剣に投票してくれたんだから………」
「ああ………」
そうだな。こうなったら先輩に負けない楽しい学校にしてやる!!
「おい、胴上げしよ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ