後日談3 生徒会選挙、会長の思い
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くる程、色々とあった4ヶ月だと思う。
「もう会長を会長と呼ぶことは無くなるんやな………」
「だな………」
そう思うと寂しくなるな………
それに………
「なあはやて」
「何や?」
「俺に会長、務まると思うか?」
「むしろ零治君以外の人間で代わりが務まる者がおらんと思うで」
「そうか………」
『生徒のお呼び出しを致します。2年A組有栖零治君………』
放課後、さっそく会長に呼び出しをくらった俺。
「零治、決まったのか?」
そんな俺に声をかけてきたフェリア。
その隣にはアリサとフェイトが居る。
「ん?まだ微妙」
「アンタもハッキリしないわね………」
「こればっかりは軽はずみに決められないんでな」
「でも私も零治が会長になってくれたら嬉しいんだけどな………もっと学校が楽しくなりそうだし」
フェイトもそうか………
「確かにね、1年の時の生徒会長の学業最優先ってスローガンも悪くないと思ってたけど、水無月会長になってこっちの方が良かったって思えるわね」
1年の頃、そんなスローガンあったのか………?
まあいい、取り敢えず行かないとな。
「サンキューフェイト、アリサ。じゃあ俺行くな、帰り遅くなるかもしれないからよろしくフェリア」
「ああ、分かった」
俺はフェリアに伝言を残し、教室を後にした………
「いらっしゃい零治君」
「会長………」
生徒会室に着くと会長はいつもの様に会長の椅子に座っていた。
会長以外には誰もいない………
「今日呼んだのは1つだけハッキリさせたかったから。零治君、君は生徒会長になる気はある?」
「俺は………」
「これは最終確認だと思って。今なら引き下がれるわよ?」
「………」
「嫌々ならやらなくていいわ。自分でやるという意識を持ってないならやらない方がいい」
今までとは違い、いつも以上の真剣な表情。
無理やり薦めて逃げられなくすると思ってたんだけど、流石に自己を尊重するよな。
「俺は………やります。沢山の人が俺を応援してくれているのにその気持ちを踏みにじれない」
「そう………やっぱり零治君はかっこいいわね」
安心したのか椅子に深くもたれ掛かる会長。
「実際キツ目に言ったけど零治君がやるって言ってくれなかったらまた去年みたいになっちゃう所だったから安心したわ」
「去年………?」
さっきアリサが言ってた学業最優先の事か?
「分からない?今年と違って雰囲気が違うでしょ?」
分からないと言うより全く覚えが無い………
「そう言えば零治君は今年の夏休みに入るまで先生方のブラッ
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