後日談2 チビッ子、ギアーズ姉妹帰還
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腕にしがみついている少女2人は火事場のバカ力なのか思いっきり俺を引っ張って中へと走っていった。
「あっ、零治!」
「レイ兄!」
そんな3人に取り残される2人。
「ど、どうするルー?」
「と、取り敢えず奥に進もう………そうすれば行った3人とも合流できるよ」
そう言ってアギトとルーは体を寄せあい、恐る恐る進むのだった………
「面白いね!!」
「そ、そうだなハハ………」
「そ、そうですね」
「無理しない方がいいわよ………後半分あるみたいだし………」
「今度は何が来るんでしょうか!!」
軽くグロッキー気味なシュテル、ディア、キリエ。
しかし、残りのアミタとレヴィはとてもテンションが上がっていた。
「何であんなに元気なんでしょうあの2人………」
「分からん、あんなに驚かせられたのに………」
「本当に恐ろしいわ………」
お化け自体には怖がらなかった3人だったが、いきなり出てくるお化け達やいきなり鳴る音等に振り回されっぱなしで、結構精神的に来ていた。
「侮ってたわ………」
「我もだ………ひぃ!?」
下から足を捕まれ、軽く悲鳴に近い声を上げるディア。
「わぁ〜ディアびびってる〜!」
「び、びびってなどおらぬわ!!」
「ディア、落ち着いて………」
そう言った瞬間シュテルの足を掴むお化けが。
「………何を勝手に触っているのですか?」
低い声でそう言いながらダンダンと思いっきり掴んできた手を踏みつけるシュテル。
お化けは一生懸命踏まれながらも手を引っ込めた。
「ちぃ、逃がした………」
「いや、仕止めちゃ駄目だから………」
「何故ですキリエ?」
「いや、お化けやってる人普通の人間だから………」
「………チッ」
「ちょっと!?」
とそんな会話をしてると………
「「いやああああああああああ!!!!」」
疾風怒濤と過ぎ去っていく3人がいた。
「気のせいだと思うけどあれって零治達じゃなかった?」
「………奇遇ですね、私もそう思いました」
そんな2人だったが、未だに口喧嘩するレヴィとディアを止めるため、頭の隅にしまってしまったのだった。
「「ごめんなさい………」」
「ああ………まあ……人間誰しも苦手なもの………位あるさ………」
今日の俺は火事場のバカ力の恐ろしさを身に染みて分かった。
ただ今俺はベンチに横になってる。目が回って気持ち悪い。
「………で、何で優理がいるんだ?」
「レイが消えたので、さっさと抜け出しました。すぐそばに緊急出口があったので」
「ん?でも何でルーとアギトは居ないんだ?」
「いつ
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