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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
後日談1 加奈の決意
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……駄目ね、私は………兄さんに振られはしたけど、私を好きだって言ってくれたのに………」

加奈は分厚いシールド、オーガシールドを展開して防いだ。

「確かに想いは敵わなかったけど嫌われたわけじゃない。逆にいつまでもウジウジしてたら本当に嫌われちゃう………そして神崎にも………」
「加奈………」

本当に駄目な女ね、私は………

「ありがとう、神崎気づかせてくれて………」

「いや俺は特に何も、加奈が気がついたんだよ。だけどこうなったらとことんやろうぜ加奈!今まで溜めたものを一気に吐き出せ!!」

「言ったわね、神崎!だったら私の本気の一撃、耐えてみせなさい!!エタナド!!」

『フルドライブ!!』

加奈の身体が光輝く。
そして、杖を目の前に構え、集中し始めた。

「裁きの光を此処に!!闇を消し去る創世の光………輝け!!」

神崎の上空に光が差し込む。
夜空なのに神崎の上空は神々しく輝いていた。

「うそっ!?流石にそこまでは予想してな………」

「行くわよ神崎!!ディバインジャッジメント!!」

光輝く上空から神崎目掛けて光が降り注いだ………












「いてててて………そんなの有りかよ………」

「私の最大の技を受けてそれで済むなんて流石ね………」

そう言いながら私は神崎に回復魔法をかける。
神崎はプロテクションを張って防ごうとしたが、降り注ぐ光を完全に防ぐことは出来ず、地上に落ちていった。

「だけど、良かったよ。いつもの加奈に戻って」

「………ごめんなさい」

「いいや、元気になってくれて良かったよ。いてて………」

「こら、まだ動かない!」

そう言って叩くと涙目で頭を抑える神崎。
全く、少しはかっこいいところあると思ったのに………

「私、頑張ってみるわ。まだ完全に吹っ切れたって訳じゃないけど、これからもこの世界で生きていくわ。そうしたら兄さんみたいに変わるきっかけを得られるかもしれない」

「そうだね、俺みたいに………」

「そう言えば神崎もそうだったわね」

「うん、加奈と零治のおかげでね。だから今度は俺が加奈の変わる手伝いをするよ」

そう言って笑顔で加奈に言う神崎。

「!?………全く、アンタも兄さんと案外同じかもね」

「うん?零治と?」

「気にしないの!!それじゃあ私は帰るわ、また明日ね」

そう言って慌てて立ち上がり、後ろを向く加奈。

「ああ、また明日な加奈!」

「ええ、|大悟!!」

そう言って加奈はそのまま家へと帰るのだった………

「大悟………?うそ?」

そんな中神崎は暫くその場から動けないでいた………








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