後日談1 加奈の決意
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「神崎!?」
あのバカ、何を考えて………
「エタナド、行くわよ!」
『!?はい、マスター!』
私はセットアップして窓から飛び上がった。
「………来たね」
「神崎、一体何を考えてるのよ!?」
「加奈、勝負だ」
「勝負?」
「うん、一騎討ちでね」
「バカじゃないの!?何のために………」
「ジルディス、バレットスタイル」
神崎は私の事を無視し、双銃を展開した。
「さあ、行くよ加奈」
そう言って私に魔力弾を放ってきた………
「くっ、エタナド!」
フェアリーを展開するも、魔力弾に易々と貫かれてしまう………
「何て魔力………」
『マスター油断しては駄目です!!』
「チャージバレット!」
神崎は通常より、大きな魔力弾を私に向かって放ってきた。
「フォースフィールド!」
球状のバリアーで魔力弾を消し去った。
「何で、何の為にこんな事!!」
「何でって死ぬつもりなんだろ加奈?」
「死ぬ?私が?」
「だって2日も何も食べずに部屋にこもってたんだろ?」
確かにこもってたけど、別に死ぬつもりなんか………
「桐谷達に気を使わせて、心配させて………こうやっとけば零治の気を引けると思ったのか?」
別にそんなつもりじゃ………
「気高くて、真っ直ぐで、芯のあるのが加奈じゃないのか?俺はお節介で優しい加奈も好きだけど、そういう加奈憧れていたんだ。なのに今の加奈は酷い、とても見てられないよ。だったら………」
そう言って神崎は私に右の向けて右手の銃を向ける。
「今、楽にしてあげる」
そう言って魔力を発射してきた………
「何で………!!」
そう呟きながら、側にフェアリーを展開し、何とか魔力弾を避ける。
神崎は私を舐めているのか、単発でしか撃ってこない。
『ですが、私には神崎様の気持ちも分かる気がします』
「エタナド、何言ってるのこんな時に!!」
『今のマスターを見て確かに零治様は何て言います?』
「兄さんが………」
そう思うと確かにこんな私を見たら兄さんが何と思うかな………
「どうした?諦めたのか?」
そして神崎はそんな私に憧れていてくれた。
だったら兄さんも今の私を見たら神崎の様に失望するのかな?
そんなの………嫌だ!!
「別に良いか………じゃあね、加奈」
双銃に魔力を込める神崎。
そして一斉に魔力弾が放たれた………
「加奈………」
悲しそうな目で、巻き起こった煙を見る神崎。
「…
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