後日談1 加奈の決意
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「そうか………なら俺は応援するよ………だけどちゃっかりハーレムを築いたね零治」
「そんなつもりは全く無えよ、ただ、俺はあの3人が良いだけだ」
「そう………だけどね………」
俺だって我慢できない事がある。
俺はそのまま零治の右頬を思いっきり殴った。
「っ!?何だいきなり!!」
「加奈を泣かせた分だ。零治の気持ちも分かるが、それでも許せないものがある」
「お前………もしかして………」
「じゃあ俺は教室に戻るな。ああ、別に零治の考えに反対って訳じゃないから勘違いしないようにな」
そう言って俺はその場を後にした………
「やっぱり返信無しか………」
桐谷に加奈の連絡先を教えてもらい、メールを送っているけど返信が無い。
期待していた訳じゃないけど、せめて今何をしているのかくらいは教えてほしい。
「加奈、いつまでそうしているつもりなのか………?」
加奈はお節介で優しいだけでなく、いつも真っ直ぐで、気高くてかっこいい。
そんな加奈に憧れていたし、優しさに好きになった。
出来ればいつまでも悲しみに耽って引きこもんないでほしい。
「こういうときはどうすれば良いのかな………」
恋愛経験なんて皆無だけど絶対に何かできることがあるはずだ………
そう思いながら学校でずっと過ごしていた………
夜………
「なあ桐谷、また加奈全然食事採ってないぜ」
「ああ、流石に問題あるな………」
俺達が学校に行っている間に何か口にしているのかと思っていたけど、食器棚は綺麗で、トイレ以外部屋から出てこないとエタナドに言われた。
いい加減無理矢理部屋から引きずり出すか………?
「桐谷、無理矢理は絶対に駄目だよ!もう一日だけ待とう?」
そんな俺の考えが読めたのか、慌ててセインが止めた。
「セイン………だが………」
「こういうのは女の子の判断の方が正しいっス」
………まあそうだな。
「桐谷、コーヒーは?」
「ああ、頼むよノーヴェ」
取り敢えず今日は大人しくしとくか………
深夜………
「何しに来たのエタナド?」
いつもリビングに置いているエタナドが私の部屋に入り、デバイスになった。
『いえ、私もマスターの事が心配でしたので………いい加減出てくれば良いのでは?ただ引きこもっていても何も変わりませんよ?』
そんなの分かってる。
だけど体が動かない………
いいえ、もう何も考えたくないんだ………
『マスター………!?封鎖結界!?』
「え!?」
エタナドの声の後に私も物凄く高い魔力を感じた。
だけどこれって………
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