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戦国異伝
第三十話 交差その八
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 だが自身はそれに気付かずだ。さらに言っていく。
「よいな」
「有り難きお言葉。それでは」
 こうしてであった。謙信は将軍の願いを受けたのだった。
 それが終わってからだ。将軍の前から下がる。それからだった。
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