第19話
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に美琴の元に反射される。
麻生はこの一部始終しか見ていないが分かった。
あの男相手に美琴は勝てないと。
今ならまだ間に合う、麻生の力を使えばあの現場に割って入って美琴を助ける事は出来るだろう。
それが分かっているのに麻生は動けない、動かないのだ。
美琴は麻生に助けを求めたのか?
誰かが美琴を助けてやってくれと麻生に助けを求めたのか?
麻生は動かない、誰かが助けを求めない限りは。
足を引きちぎられ電撃の槍を浴びた美琴は何かを探すかのように地面をはえずりまわっている。
その光景を見た男は飽きたのか、近くにある電車に近づきそれを軽く叩く。
何キロあるか分からない電車が軽々と浮かぶとそれは美琴の頭上に落ちていく。
美琴は何かを見つけたのかギュッと何かを抱きしめるとその瞬間、電車に押しつぶされた。
誰が見ても分かる、美琴は死んだと。
「・・・・・・・」
麻生は先ほどよりいらついていた。
誰かの頼みなければ動けない自分にいらついているのか、それとも別の理由なのかは分からなかった。
その直後だった。
「ああああああああああああ!!!!!!!」
そんな叫び声と共に先ほど電車に潰された御坂美琴が男に向かって走り出していた。
麻生は何がどうなっているのか全く分からなかった、だが二人の戦いが再び始まる。
美琴は電磁力を使い周りの砂鉄を利用して男を砂鉄で包み込む。
その攻撃に一切の躊躇いがなかったが突然砂鉄の檻が突如崩れていった。
(あいつの能力は一体・・・・)
美琴は先ほど引きちぎられた足を見つけ再び叫ぶと同時に周りにあった線路のレールを電磁力で操る。
その数はおよそ五〇を超えていた。
そしてレールの雨がその男に降り注ぐが男に触れた途端そのレールが美琴に襲いかかる。
何とか横に移動してかわすことが出来たがその表情は驚きと困惑が混ざっていた。
男は何かが分かったのか悪魔のような笑みを浮かべ美琴に近づこうとする。
だが、美琴の構えを見てその足を止める。
右手を突きだし親指にはコインが乗っていた。
超電磁砲。
美琴の異名であり切り札でもある。
美琴と男が何か話をしているが麻生の位置からでは何を話しているか分からなかった。
だが、最後の言葉だけは聞こえた。
「そんなモノの為にあの子を殺したのか!!!!!」
叫びと共に一切の躊躇いのない全力の超電磁砲が放たれる。
しかし、男に触れた途端その超電磁砲ですら、はね返され美琴の顔の真横を通り過ぎていく。
そして、今度はこちらの番だと言わんばかりに両手を広げるが麻生は気づいた、そして男も美琴も気づく。
美琴の後ろに何人もの美琴達が立っている事に。
美琴と同じ制服を着て、髪の長さも色も全く一緒
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