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とある星の力を使いし者
第19話
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ています。」

「放っておく訳にもいかなくなってきた・・と。
 お姉様、残念ですがデートはまた今度・・・・」

「ううん、私一人で行ってくるから気にしなくていいわよ。」

白井は寂しそうな顔をしていたが美琴は気にせずそのまま部屋を出ていく。
麻生も話を聞いて興味をなくしたのか何も言わず部屋から出て行き、散歩しながら持っているマネーカードを見つめる。

(何の為にこんな事を・・・・)

そう考えている自分に気づきすぐにその考えを振り払う。
麻生は最近人助けをするようになってきている。
それは自発的な物ではなく他人に頼まれたという事もあるがそれにしても最近は特に多くなった。
今でも自分とは全く関係なくさらに誰にでも頼まれたのでもない、自分から首を突っ込もうとしたのだ。

(これじゃあまるで・・・・)

あの時の自分に戻ってるみたいじゃないか、と誰に言う訳でもなく自分に言う訳でもない麻生はただ夕暮れの空を見上げて呟く。
けど、絶対にあの時の自分に戻る事は絶対にできない。
知ってしまったから世界の姿を、その上に住む人の闇と言う物を。
それを知っていてもそれでもあの時の自分に確実に近づいている。
原因は一つしかなかった。

「上条当麻。」

彼に出会ってしまった時が全ての始まりだったのかもしれない。
上条は昔の麻生とよく似ていた。
だからこそ上条を見ていて無性に腹が立つのだ。
腹が立つのにそれでも何故か上条を助けてしまう。
麻生は無駄な事を考えているな、と思考を中断して寮に帰っていく。
そして五日間麻生はずっとベットの上で寝転がっていた。
体調が悪くなったとかそう言った事ではなくただ気分が悪いのだ。
この五日間で何回か誰かがドアを叩く音がしたが麻生は全部無視した。
おそらく上条なのだろうと適当に考えていた。

(どうなっているんだよ。)

自分に問いかけても答えが返ってくるわけでもなく、ようやくベットから身を起こすと麻生は散歩に出かける。
いつもの通り生活していれば元の調子に戻ると思っていた。
だが夜になっても調子は戻らなかった、むしろ悪くなったかもしれない。
麻生は苛立ちながら舌打ちをした時だった、大きな爆発音が聞こえた。
麻生は音のする方を見る、どうやら場所はすぐ近くの様だ。
何かが起こっている、いつもならすぐに振り返り寮に戻るのだがなぜかその足は自然と音の方に向かっていた。
爆発した所から離れた所で目を千里眼に変えて何が起こっているか確認する。
麻生は見た、麻生と同じ白髪の男が御坂美琴の足を引きちぎる所を。
美琴はその男に足を引きちぎられてもひるむことなく電撃の槍を男に撃ちこむ、その威力は確実に人の意識を刈り取るほどの威力を秘めていた。
だが電撃の槍が男に当たると同時
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