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とある星の力を使いし者
第18話
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先の手順を量産、一〇の暗器銃、同時一斉射出せよ!!!!」

今度は一〇の弾丸が麻生に向かって襲いかかるが麻生にぶつかる前にその弾丸は砕け散る。

「な・・・馬鹿な・・・」

麻生はゆっくりと近づく。
それがアウレオルスの余裕を確実に奪っていく。

「お・・おのれ・・・断頭の刃を無数に配置、速やかにその身体を切断せよ!!」

天上から巨大なギロチンが出現する、だが出現した瞬間そのギロチンは一斉に砕け散る。
黄金練成(アスル=マグナ)は自身の思った事を世界に引っ張り出す魔術。
それは星を歪めると同じ事だ。
麻生は星と繋がっているので黄金練成(アルス=マグナ)で生まれた物を、いち早く察知して干渉し破壊したのだ。
しかし、アウレオルスは麻生の能力が分からないのでさらに不安がつのる。

(ば、馬鹿な!!ありえん、ありえん!!
 なぜだ、私の黄金練成は完璧な・・・・)

そう考え不安の取り除こうとするが、麻生の言葉で不安が一気に押し寄せる。

「お前の言葉で世界を歪められると思っているのか?」

「な、ん・・・・」

「なら、まずはその幻想を破壊してやろう。
 そして知るが良い、お前が思っている以上に星は甘くない事を。」

麻生が近づくとアウレオルスも下がっていく。
考えないようにしてもその考えに、思考の深みにはまっていく。
それが分かっているのに思考が止められない。
いつの間にか麻生はアウレオルスの目の前に立っていた。

「見せてやろう、これが原初の一だ。」

そして左手をアウレオルスに向かって突き出す。
麻生からとてつもない光が現れアウレオルスの視界を埋め尽くした。





ステイルと上条、そして麻生は公園に集まっていた。
ステイルは「三沢塾」その後についてなどを報告しに来たようだ。
麻生は別にどうでも良さそうだが上条が無理やり連れてきたのだ。

「そうそうアウレオルスについてだけど、君は一体何をしたんだい?」

ステイルは麻生に問いかける。
あの時、ステイル達から見た二人は麻生が左手をアウレオルスに突き出し、その直後にアウレオルスは叫びだし意識を失った。

「なに、少しだけ星の恐ろしさを見せてやっただけだ。」

「それを見たせいなのかアウレオルスは記憶を失っていた。
 一応僕が殺しておいたけどね。」

それを聞いて上条は息が詰まるような声をあげる。
それを見たステイルはため息を吐いて煙草を携帯灰皿に捨てる。

「君は勘違いしているようだね。
 殺すと言っても命を奪うだけとは限らないよ。」

「は?」

「アウレオルスは記憶を全て失った。
 その状態で顔を作り変えてしまったら、中身も外見も全てがアウレオルス=イザードでなくなる。

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