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とある星の力を使いし者
第18話
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ってしまう。
この男はそれすらも隠したのか、と内心驚くがすぐに余裕を取り戻す。

「なるほど貴様のような魔術師がいるとはな。」

「魔術師じゃない。
 通りすがりの一般人Aだ。」

「どちらでも私は構わない。
 それで何しに来た、少年。」

そう聞くと麻生は姫神を指さす。

「俺はその女を此処から助け出してくれ、と依頼されたから来た。
 それだけだ。」

その言葉を聞いて姫神を再び驚いた顔をする。

「それは無理な相談だ。
 必然、彼女は私の目的の為にどうしても必要だからだ。」

アウレオルスは後ろに黒檀の机に眠っている少女、インデックスに視線を移す。
麻生はその視線を追いインデックスがそこにいる事に初めて気付き呆れた表情をする。

「あの修道女、此処に来ていたのか。」

その呟きにアウレオルスはピクンと反応する。
そして麻生の後ろの扉からステイル、上条が走って入ってきてそれを見た姫神はまた驚いた表情をする。
それもその筈、今日の昼間に会った二人がこんな所に来たのだから。

「麻生恭介か、神裂からの伝言をちゃんと聞いたようだね。」

「出来れば来たくなかったが、そうもいかないしな。」

一瞬だけ上条の方を向くがすぐに前を見る。
アウレオルスはこの二人が来た事にはさほど驚いていないようだ。

「ルーンの魔術師、なぜ貴様は私を止めようとする?
 貴様がルーンを刻む目的、それこそが禁書目録を守り助け救う為だけだろうに。」

上条は机の上に眠っているインデックスを見て走り出そうとするがステイルの長い手に阻まれる。

「簡単だよ、その方法であの子は救われない。」

「それで吸血殺し(ディープブラッド)を使って吸血鬼を呼び寄せ利用しインデックスを助ける訳か。」

麻生がアウレオルスの使用としている事を答える。
それを聞いたアウレオルスは少しだけ笑みを浮かべステイルは舌打ちをする。

「なるほど、噛ませるって訳か。
 これは歴代のパートナーに共通して言える事だけどね。
 誰かを救いたければ、まずは自分を殺して人の気持ちを知る事こそが重要なのさ。
 ま、これは僕も最近覚えた事だけどね。」

早速残酷な切り札を使おうか、とステイルは言うと麻生と上条の背中を叩いて少しだけ前に押し出して言った。

「ほら、言ってやれよ今代のパートナー達。
 目の前の残骸が抱えている、致命的な欠陥ってヤツを。」

「なに?」

アウレオルスは麻生と上条を睨みつける。
上条は今の台詞に判断がつかず、麻生は大きくため息を吐く。

「お前、一体いつの話をしてんだよ?」

「一つだけ訂正だ。
 俺はあんな修道女のパートナーになった覚えはない。
 それにアイツを救ったのは
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