第二十八話 都にてその一
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こである話を耳にしたのであった。
「越後からも来ておるか」
「はい、上杉がです」
「来ております」
家臣達がそれぞれ信長に話す。
「主の上杉謙信自らです」
「来ています」
「この都に」
「ふむ。上洛してきているとは聞いていたが」
それを聞いてだ。信長は考える顔になった。そのうえでの言葉だった。
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