第二十七話 刺客への悪戯その十一
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」
「それだけの者だからじゃ」
こう答えたのは不破だった。
「御主がな」
「だからですか」
「そうじゃ。そうでなければじゃ」
「うむ、最初から言いはせぬ」
「決してな」
それを稲葉と氏家も話した。そして安藤もだった。
「信頼しておるということじゃ」
「それがしをですか」
「その通りじゃ。それにじゃ」
「うむ、織田殿は美濃から見ているだけでな」
「中々面白い御仁じゃ」
「見ていて飽きぬ」
こうだ。信長に対しても話した。語るその目は確かなものだ。
こう話す彼等であった。そしてだ。彼等をまとめて安藤が述べた。
「我等の配下も納得してくれるじゃろうな」
「そうじゃな。あの者達にも話しておこう」
「大殿のお言葉を述べてな」
「そうしてじゃな」
ここで道三の名前も出た。やはり彼の存在は大きかった。
「ついてくる者はよし、残る者はよし」
「そうしていこうぞ」
「左様じゃな」
こう話してだった。彼等はこれからのことを考えるのであった。美濃でもだ。見ている者は見ていた。そうして考えていたのだった。
第二十七話 完
2011・2・10
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