第三話 元服その六
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目をさらに鋭くさせて述べてきた。
「それがしは元々忍の者。抜かりはありません」
「左様か」
「はい、甲賀の者もかなり連れて来ていますので」
彼だけが織田家に仕えているのではなかったのだ。彼は己の一族である多くの者もまた織田家に引き入れているのである。
「ですから」
「甲賀か」
甲賀と聞いてだ。吉法師の目が光った。
「伊賀や風魔と並ぶ忍だな」
「はい、そう言われております」
「根来や雑賀も聞いているがな」
この時は多くの忍の者達がいてそれぞれの大名に仕えているのである。
「しかし。甲賀といえばじゃ」
「何か」
「伊賀の者とは仇敵だったな」
「その通りです」
吉法師の言葉に応える滝川の顔はさらに険しくなる。伊賀と聞いてである。
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