第一話 うつけ生まれるその三
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った。
「いや、とんでもないうつけ殿じゃ」
「全くじゃ」
「何処の悪党じゃ」
「ふむ、悪党か」
しかしそれを聞いた住職はだ。静かに言うのであった。
「そうじゃな。ばさらじゃな」
「ばさらですね」
「全くです」
「そうじゃ、ばさらじゃ」
他の僧達は否定的だった。しかし住職だけは違っていた。
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