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【魔法少女リリカルなのは】魔導師を辞めた高町家の男
第九話 卒園式とはパパが必死に頑張る行事でもある by隼人
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が今回はなんだろうか?


「しゃがんで!前向いてて!」


 なのはの言うとおりにしゃがみ、前に向いた。

 チュ♪

 そんな音と共に俺の左のほっぺに柔らかい感触を感じた。

 なのはの方を向いてみた。


「なのはの初チューどう?嬉しい?」


 どうやら俺はなのはにキスをされたようだ。
 ほっぺだが充分に刺激的なものだった。


「あぁ、最高に幸せだよ」

「ん〜!何だか恥ずかしいよぉ」


 顔を真っ赤に茹であがったなのはを抱きしめた。
 ギュッと力を入れて、なのはの心臓の音が聞こえるくらいに。

 ドクドクドクドクと物凄く波打ってるなのはの心臓の音が聞こえた。

 
「ふにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!?!?!?!?!?」


 ボフンッ!となのはの頭から煙の様な物が出てきた様な感じがした。

 なのはを離してやると、フラフラになっていた。


「パパぁ、ふにゃぁぁ」


 溶けるような甘い声と同時に俺に凭れかかってくるなのはを受け止めて抱き上げる。
 
 少々、やり過ぎてしまったようだ。
 なのはを抱き上げたまま、頭を撫でつつ自分の足を動かし家まで帰る事にした。

 今日は最高の一日だった。

 なのはの成長と、なのはの心の成長が一気に見れたからだ。

 







 それから一カ月。

 なのはは、私立聖祥大付属小学校という学校に入学を果たした。
 その学校は、結構頭が良くて授業の内容が濃いとのことだ。

 それに、入学するのにテストがあったが簡単な物だったらしくなのはでも簡単に合格できた。

 それで、なのはは聖祥の白い制服を身に纏い、鞄を持っている。


「忘れ物はないな?」

「うん!ばっちりなの!」

「よし、行って来い」


 そう言って、なのはは翠屋の入口から出ていき、近くの聖祥行きのバスに乗って学校へと向かった。

 俺は、なのはが転ばないかを後ろから見つめて大丈夫だと判断すると店の中にもどり作業を開始する。

 この店も随分と広く感じるようになってきた。
 住み慣れた、なのはと俺の家。

 
「よし!今日も一日がんばるかっ!!」


 気合いを入れて、エプロンの紐を引き締める。

 厨房に入っていき、ケーキやシュークリームをカウンターまで運び、いい匂いで店の外にいる人たちを誘うようにとスタンバイさせる。

 最近になって翠屋特製のイチゴシュークリームが大人気となり、有名なグルメ雑誌にも載るほどの人気が出たのだ。

 流石に俺も驚いたが、その御蔭で今まで以上に繁盛するようになった。
 忙しさは倍増して、俺一人で店を開いて行くのはきつく
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