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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第85話 ハムさん冀州に現る
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の反応に同情の目を送っていました。

「白蓮、私はその異民族と交渉をし交易を行いたいと思っている。彼らが漢の領土に侵入して略奪を行っている行為は私達が田畑を耕すのと同義だと考えている。だから、彼らは簡単に略奪を止めないだろう。それで、略奪より交易の方が旨味のある話だと思わせる必要がある。この話が上手くいけば、白蓮の治める郡にも交易による利益と、田畑の収穫を幾ばくか向上させることができると思う」

私は涙を流す白蓮に話を続けました。

「ぐす。正宗君、それは無理なんじゃないかな。烏桓族が大人しく略奪を止めるわけがない。あいつらは殺し尽くさないと無理に決まっているよ」

「何も私は彼らに融和策を説くつもりはない。彼らは力こそ正義と思っている連中だ。なら、彼らの流儀で話を進めるだけ。白蓮、この私と同盟して烏桓族を叩き潰さないか? 彼らも私達が力を示せば、交渉に乗ってくると思う」

私は白蓮に同盟の話を持ちかけました。

「それは本当なのかい。正宗君が烏桓族討伐に協力してくれたら心強いけど・・・・・・。本当にいいのかい。迷惑なんじゃないかな」

白蓮は人差し指を自分の胸の前でツンツンしながら言いました。

「さっきも言っただろう。私は最終的に烏桓族と交易を望んでいるんだ。それは私にとっても利益なる。だから、気にしなくていい」

私は白蓮に諭すように優しく言いました。

「正宗君がそんなに言うなら、お願いします」

白蓮は頭を下げました。

「白蓮、何を言っている。私と白蓮で協力するんだ。白蓮、私に力を貸してくれ」

私は白蓮に握手を求めました。

「うん! 正宗君、力を合わせて烏桓族を倒そう」

白蓮は涙を拭くと私の手を握り、握手をしました。

これが上手くいけば、私が欲しい物を烏桓族を介して入手できるかもしれません。

それに私と白蓮の関係が良好なら、彼女は私の側の人間になってくれる可能性が高まります。

恋姫のように、麗羽と争って落ち延びる羽目になったら、彼女が可哀想です。

私は彼女のことを高く買っています。

できれば、幸せになって欲しいです。

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