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戦国異伝
第二十一話 一喝その三
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で向かい側にいる信行を見てのだ。そのうえでの言葉だった。
「貴方の。今のお顔をです」
「私のですか」
「はい。思った通りです」
 その顔を実際に見てだ。こう言ったのであった。
「やはり今の貴方は」
「仰る意味がわかりませんが」
「自分ではわからないことです」
 そうだというのであった。
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