第十四話 美濃の蝮その十
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るのは認めた。そのうえでの今の言葉だった。
「わしの娘婿もあの公方様も普通ではないのう」
「ですが」
ここでだ。明智がまた言ってきた。
「公方様は決してです」
「暗愚ではあられぬか」
「むしろかなり聡明であられます」
そうだというのである。
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