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戦国異伝
第十三話 家臣達その六
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 五番目はだ。覆面をした白い忍装束の男であった。雰囲気はかなり静かだがだ。そこには恐ろしいまでの気迫も感じられるものがあった。
「根津甚八」
「はい」
 六番目はだ。茶の忍装束である。髪は薄く細長い顔をしている。目は何かを悟ったようなものである。その両手に複雑な紋章が描かれている。
「筧十蔵」
「はい」
 七番目は僧侶だった。大柄であり思慮深そうな顔をしている。目も穏やかである。その彼は手に杖を持っていた。鋼の杖であった。
「三好伊三入道」
「はい」
 八番目も僧侶だった。豪快な黒い髭を生やし先の僧侶よりもまだ大柄である。その彼の手にあるものはだ。まさしく鬼が持つ金棒だった。
「三好清海入道」
「はい」
 九番目は青い忍装束の涼しげな顔立ちの青年だった。長い髪を後ろで束ねている。そしてその背にはだ。長い刀があった。
「霧隠才蔵」
「はい」
 最後はだ。赤い忍装束の子供だった。黒い髪にまだ幼い顔をしている。小柄だがそれでもだ。身のこなしが尋常なものではない。細かい動き一つ一つがそうだった。
「猿飛佐助」
「はい」
「そなた等真田十勇士」
 幸村は彼等を一つにしても言ってみせた。
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