第十二話 三国の盟約その十
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「そうではないのか」
「はい、左様です」
平手はその明智のことも信長に伝えた。
「美濃から越前の朝倉に仕えそこから将軍家に仕えているようです」
「そうした者か。朝倉にもいたのか」
「ですが義景殿と折り合いが悪かったらしくて」
「ははは、そうであろう」
信長は朝倉義景の名前が出るとすぐに笑ったのだった。
「あの者ではな」
「ですから」
織田家と朝倉家は元々斯波家の被官同士である。だが家柄は朝倉の方が上でありその為朝倉は織田を下に見ていた。織田は織田でその朝倉を嫌っていた。これは家臣の間にも及び両家はまさに犬猿の仲であるのだ。当然信長も平手もそれは同じである。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ