第十二話 三国の盟約その八
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」
「何、なれる。ただ」
「ただ?」
「そうした意味でも織田の下には多くの者が集まっておるな」
「左様ですか」
「降せなければ倒されるのは我等よ」
雪斎はその危険を現実のものとして考えていた。そこには何の楽観もなかった。現実を見てそれを厳しいものと断じている声であった。
「それはわかっておくことじゃ」
「はい」
「ではじゃ」
ここまで話してまた話を変えてきた。
「茶でも飲むとするか」
「茶ですか」
「そなたには茶も教えておきたいのでな」
また微笑みになっての言葉だった。
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