若葉時代・木の葉編<後編>
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思うがそれ以上何も言わない。面倒くさそうだし。
気を取り直して、出されたサービスの茶菓子を口に含む。
ほんのりとした甘さに、これならば甘い物が苦手な男性でも食べれるだろうな、とか思った。――って事は、やっぱりこいつ目当てだったのかな。
多分あの店員さん、直接言うのは恥ずかしいから、顔なじみの私を出しに使ったんだろうな。
顔だけはいいからなぁ、マダラも。…………性格は最悪だけど。
私が父親なら、間違ってもこいつだけには娘を嫁がせたくないわ。って、娘と言えば……。
「お前にだけはミトはやらん!」
「……突然何を言い出す。とうとう頭の螺子でも狂ったか?」
確かに私を倒せる様な相手でないと嫁には出さんといったが、こいつみたいに顔が良くても中身が最悪な相手なんぞ絶対にごめんだ。
億万が一の可能性でミトがマダラに惚れでもしたら、なんとしてでも踏みとどまらせねば……!
内心でそんな決意を固めていれば、周囲の人達に生暖かい視線で見守られていました。
なんだか最近の私はこんなのばっかりだ。
――この後、話し合いの場所に帰れば、やけに戦々恐々としたヒカクさんと桃華に迎えられました。
マダラは押し黙ったままだし、やっぱり訳が分からなかった。
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