第百十話 切支丹その八
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であちこちからとにかく名器を集めている、信長は名うての数奇者としても知られてきているのである。
その数奇者として信長は今言うのだ。
「幾らでも集めたいのう」
「して、ですな」
「そうじゃ、人も国もじゃ」
とかく貪欲だというのだ。
「欲しいのう」
「そして国を治めることにもまた」
「うむ、好きじゃ」
つまり貪欲だというのだ。
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