第90話 最強VS最凶
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それを聞いたシャイデは声を出さず、空を見て、涙を流し始めた。
まるで天国にいる先輩に懺悔しているように………
そして顔を降ろした時にはシャイデはいつものシャイデに戻っていた。
「ごめんなさいみんな………私どうかしていたわ………昔とは違ってもう私の周りには大切なものがこんなにあったのに………」
「シャイデ〜!!」
泣きながらライがシャイデに抱きつく。
ライの後を追う様に星と夜美も抱きついた。
「ごめんね3人共………」
「良いです、家族ですから助け合うのは当然なんです………」
「だが、もう隠し事は止めてくれ………」
「もうどこにも行っちゃやだよ………」
「大丈夫、もうこんな事考え無いから………」
その姿は母親と3人の娘の姿にしか見えなかった。
『全く………とんだ茶番だったね………まさか復讐に燃えていたシャイデ・ミナートがこうもあっさりと改心するなんてね………』
そう言って現れた1枚のディスプレイ。
そこには一人の男が写っていた。
「お前がクレイン・アルゲイル………」
『そう、初めましてだね黒の亡霊君………』
画面に写る男、クレイン・アルゲイルは嫌な薄ら笑いをしながら自己紹介をした………
「デュアル・スターライトブレイカー」
2重に重なりあった集束魔法が、マリアージュ達を飲み込んだ。
「うわぁ………」
「これは………」
後ろで見ていた小さな赤い妖精と大きな赤い装甲で覆われた男がつい言葉をこぼした。
あの後、1人孤軍奮闘していた桐谷に思わぬ助っ人が現れた。
小さな女の子とその女の子よりも小さな赤い妖精。
小さな女の子は直ぐにマリアージュ達が集まっていた場所に降り、
「闇に染まれ、デアボリック・エミッション」
球体を発生させ、マリアージュ達を飲み込んだ………
「で、こっちの方向で合ってるのか?」
「合ってます。私にはレイの居場所は何処にいたって分かりますから」
「あながち出来そうだから怖えな………」
であの後、青い2人の少女は近くにやって来た魔導師に任せ、俺達は零治が居るであろう場所に向かっていた。
というか、置いていった形だが………
「それにしてもデバイス無しで良くあんな魔法を………」
「デバイス?あんな小道具私には必要無いです」
「小道具………」
アギトが微妙な顔をしてるが、優理は話を続ける。
「エグザミアなどの機能は消え去ってますが、今の私はあの時程ではありませんが宵の書が集めたデータの魔法を使うことが出来るようです。それに魔力も結構。恐らくSS以上はありますね」
それを聞いて驚く2人。
それと同時に危
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