第90話 最強VS最凶
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んだスカさん?」
『あの女性達が何者か分かったよ。あれは冥王イクスヴェリアが作り出したマリアージュだよ』
「マリアージュ?」
どこかで聞いた事あるような名前に零治は首をかしげる。
冥王と言われ、最初に浮かんだのが星の顔だったのは秘密だ。
「でも冥王イクスヴェリアってもしかして冥王教団の崇拝してる王様の事か?って事は随分前の人物なんじゃ………」
『それが違うみたいなんだよ。どうやら冥王はその能力と相対して、とても優しい性格だったらしい。屍兵器という自分の能力に嫌になって長い眠りに付いた所をシャイデ君に見つけられたんだと思う』
「シャイデと一緒に居るって何で分かるんだ?」
『加奈君が見つけたらしくてね。ただ逃げられたみたいだけど』
「そうか………」
シャイデを見つけた事よりも協力してくれた事に安心する零治。
実を言うと最後まで手伝ってくれないのかと思っていたからだ。
「っとそれとスカさん、あいつら攻撃しても修復してるみたいなんだが、あれは一体………」
『………恐らく正真正銘の不死身の兵士を作りだしたんだよ、クレイン・アルゲイルが』
「不死身の兵士!?まさか………」
『そのまさかだよ、アイツはそれをやってのけたのさ』
それを聞いた零治は暫くその場を動く事が出来なかった。
あの時の事件は全て解決したと思っていたのに、まさか繋がっていて、しかも最悪な結果になっているとは………
「こんな時先輩が居てくれれば………」
『零治君………』
スカリエッティが心配そうな顔で零治を見つめる。
暫く俯いていた零治だが、首を振って顔を上げる。
「………いや、違うな。いつまでも先輩に頼って、そんなんじゃ先輩に会わす顔もないや。それについさっき先輩に言ってきたばかりだってのに………言ったこと位はやり通さなきゃな」
『零治君』
「スカさん、この世に絶対なんてあるはず無い。あのマリアージュの弱点を調べてくれ。俺は原因を何とかする。それと街にまだ居る皆に何とか被害が出ないように奮闘するように連絡してくれ」
『分かった、零治君も気を付けて』
そう言ってスカリエッティとの通信が切れた。
「さて、行くか………」
「「「レイ」」」
行こうとした時、零治に声をかけた人物がいた。
「お前等………」
声をかけてきたのは星、ライ夜美の3人。
「僕達を忘れちゃダメだよ」
「そうだぞ当然我等も一緒だ。約束を忘れた訳じゃなかろうな?」
「私達も一緒に戦いますよ」
そんな3人を言葉に零治に自然と笑みが溢れた。
「………じゃあ行くか、シャイデを絶望から助けに!!」
零治達4人は大きな魔力反応があった場所へと向かった………
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